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スピリチャル業界で全米最大の協会理事まで務めた著者ラマーキーンが『自分の知るすべての霊能者はインチキだ』と断言した名著

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サイキック・マフィア

サイキック・マフィア: われわれ霊能者はいかにしてイカサマを行ない、大金を稼ぎ、客をレイプしていたか

改心した元スター霊能者(スピリチャリスト)が、自らの過去を懺悔し、スピリチャル業界の暗部を洗いざらいぶちまけた内部告発の書。世界各国をカバーし、客=カモの情報を交換しあう心霊マフィア・ネットワークの存在を明かすとともに、霊能者が使うトリック、客についての情報を探るための盗聴工作、儀式と称して女性客をレイプする霊能者たちの極道ぶりまで、破廉恥きわまりない業界の実態を克明に描く。

19世紀以降の心霊主義・交霊術の裏側を知るための最重要古典にして歴史的名著である。著者のラマーは元超売れっ子霊能者(スピリチャリスト)。そして、愛する人を失った人々を虜にしてきた交霊会の真実を暴露しまくっていく。

第一章:奇跡とされるイカサマの数々

第二章:なぜ霊能者になったのか?

第三章:霊能詐欺師が集まる聖地の裏側

第四章:霊能者の金まみれの生活

第五章:交霊会のトリックについて

第六章:近代スピリチュアリズムの歴史

第七章:交霊室での性事情

第八章:イカサマとの決別

第九章:本が出版されるまでの経緯

すぐれた霊能力者として教会をひらき、多くの人々の望みにしたがって、死んだ人々の霊を呼び、無くした品物を取り戻し、不思議なお告げを口にすることにより大金持ちとなった著者。けれど、それらすべてがイカサマだったことと、その手口を暴露した内容実際に手を染めていた人間にしか分からないスピリチュアリズムの黒い部分が洗いざらい暴露されていて、興味深いと共にその闇の深さには恐ろしさも感じた。

スピリチャル業界で全米最大規模の協会理事まで務めた著者のラマーキーンが自分の知るすべての霊能者はインチキだと断言し、またこれまでの歴史上ただの一度も客観的に検証可能な形でそういった能力が確認された例はないこともまた事実です。