最新科学スピリチャル研究所

日本の精神世界を探求していきます。

男女を問わず、優しくて真面目で控えめな几帳面な人。傲慢さとかけ離れた人ほど、その深層心理はひどく傲慢になり、うつになってしまうそのカラクリ。無明によるその悲劇。

御注意:ここでは一般的なあくまでも軽度のうつ症状を取り上げています。
うつ病の原因は、悪性ストレスです。悪性ストレスによる「ひどく嫌な気分」が原因で「ひどく苦しい思い」をします。ひどく嫌な気分が続くと「苦しくて苦しくて」うつ病を発生します。誰でも知っている事です。では、何処からその悪性ストレスがやってくるのか?悪性ストレスの実態とは一体何なのか?では、そのひどく嫌な気分にさせる「苦しみの正体」を明らかにしていきます。

悪性ストレスの発生源は二つあります。自分の受ける「外部からの刺激」による悪いストレスか、自分のする「行為による結果」による悪いストレスのどちらか、又は両方です。(注意:ここでは一般的に軽度のうつ症状を扱ってます)

初期仏教的に言うと心の三毒、貪瞋痴(とんじんち)や無明を知らないと、悪性ストレスをまともに受けてしまうことになります。男女問わずに。一見「傲慢さとかけ離れた性格」の人は特にです。女性なら「優しくか弱くピュアで控えめで、人見知りな人」男性なら「誠実で真面目な几帳面、奥手で素直な人」もう一つ共通する要素を付け足すとそれは受け身です。

「うつになってしまう人は「心の三毒」や「無明」を知らずに、事実上、非常に傲慢になってしまっています「はい。結果としてそうなってしまっているのです」その上にさらに厄介なことは、自分の傲慢さを普通に気づけない事です。自分で自分を良い人だと思っている。周りの良い評価同様に、人並み以上に自分は良い人だと信じ切っている。この事実が本人にとっての落とし穴です。(通常時なら問題にはならないですが)しかし、悪性ストレス状況下にいた場合=自分の思い通りにならない場合。自分の希望した通りにならない場合。自分の望まない事が起きた場合でも。その人は正しい自分を絶対に曲げない。なぜなら自分は正しいから。その自分の正しさゆえに、自分という我を通します。絶対に自分を譲らず我を通します。実はそれはその人の我欲に他なりません。状況が変わればそれに応じて、その場面その場面で本来は自分を変えなくてはなりませんが、その人にとって、自分は間違ってないので我をそのまま通そうと必死です。しかしその我を張り続けるのは強欲なのです。その態度は、残念ですが、実は、実に傲慢です。それは客観的に良くも悪くも他を受容をしない態度です。正しいのは自分で、他を見下し、他を決して受け入れない態度です。強固に膠着するのは、自分を変えないのは、やはり傲慢です。本当に残念なのはそれを自覚してないから病気になる事です。(当たり前ですが、もちろん外部が全て悪い場合もあります。100%外部が悪い場合でもそれに対応し自分が臨機応変に対応する知恵を持たなくてはなりませんが)

実際にうつの人に、こういう話をしても絶対に耳を貸さないです。うつになるメカニズムや対処法のたぐいはネットで沢山ありますし、本屋さんでも山積みです。しかし本人は自分が正しいと思っているので見向きもしません。お薬より適度な運動が一番の効くデータもあるよと言っても、もの凄い頑固なので絶対に運動なんかしません。アドバイス聞く耳があるなら、うつになりようがないですから、それは仕方がないことかもしれません。

それにしても、不思議ですよね、イタリアには、精神病院はありません。イタリアは、十数年かけて廃止の道を選び今現在は全廃になっているそうです。

初期仏教のお釈迦さまの教えでは、無明こそ最大の穢れ(ケガレ)=悪性ストレスの根本原因と説かれてます。無明とは無知のこと。又、悪性ストレスは易しくは心の三毒(貪瞋痴)の為とも説きます。『無知は罪なり、知は空虚なり、英知を持つもの英雄なり』と説いたのはソクラテスです。仏教は何度も何度も賢者になれと説かれています。洋の東西を問わず古今を通じて、智慧を重んじ愚者にはなるなと言う事ですね。

貪瞋痴(とんじんち)心の三毒とは、貪欲とは、自己の欲するものに執着して飽くことを知らないこと。非常に欲の深いこと。瞋恚とは、怒ることです。自分の思い通りにならない事への怒りです。周囲への怒りの心です。愚痴とは、仏教での愚痴の意味は「真理を知らないこと」になります。この三毒によって毒された心では私たちはこの世の苦しみにただただ苦しむだけの存在になってしまいます。また、次に無明とは仏教において、「この世のあらゆる苦しみの根本的な原因」を意味する言葉で、「この世の真理を知らない無知の事」です。人生、生きていくことに苦しみを感じているのは、あなたが「無明」だからです。無明であるがゆえに、この諸行無常諸法無我を理解せず、煩悩をという欲望に満たされています。だから人生は苦しみばかりになるのですとお釈迦様は説きます。

前回同様に、初期仏教の中核をなす四つの真理。諸行無常諸法無我涅槃寂静に、一切皆苦の理解は必要ですね。

お釈迦様の言葉をぜひお聞きください。

ブッダの言葉・スッタニパータ 第三 大なる章
https://www.youtube.com/watch?v=WVclUAUJi2E&t=1789s
ブッダ最後の旅 第1章
https://www.youtube.com/watch?v=1LfWQ3Dybgk&t=42s
ブッダ最後の旅 第2章~第3章
https://www.youtube.com/watch?v=-q3kOQLKulE
ブッダの言葉 尼僧の告白 通読その1
https://www.youtube.com/watch?v=UwitV7XO0sI&t=64s
ブッダの言葉 尼僧の告白 通読その2
https://www.youtube.com/watch?v=9mvC67fo9ow&t=3937s