スピリチャルの大元は全てインド宗教の神秘思想です。

ヴェーダ聖典群と奥義書ウシャニパッド哲学からの引用とラーマーヤナやマハーバーラタのバガバットギーターからのパクリです。要は日本のスピリチュアルは、古来からあるインド宗教の全パクリです。日本に入ってくる経由はいろいろですが、特に日スピはその教えの中でも奥義的な最終段階にあるインド宇宙哲学が大好きです。

つまり太古のインド神話から始まり。バラモン教からヒンズー教へとの変遷の中で。その通底している思想の完全なパクリを、そうとは知らずに大好きなんです。もし知っていたら、本家本元のインド宗教は非常に優れていて凄いと大盛り上がりのはずですが。

そのような気配すらなく、その上に、由々しき事に、インド宗教哲学の切り取りばかりです。都合よく一部分だけのパクリでは、非常に残念ながらお粗末な日本の現状です。

1.あなたはあなたのままでいい。
2.今この瞬間だけが存在する。
3.ワンネス、梵我一如。

なぜ非常に残念な現状かを説明します。

インド宗教では、人生を四つに区分します。
ヒンズー教の四住期（アーシュラマ）一生の間に踏むべき段階(生活期，アーシュラマ)が規定されている。学生期，家長期，林棲期，遊行期の四つがそれである。詳細は、ウィキペディア等を参照の事。

このように、子供から大人へ成長する過程では、生きる実力をつける為、人生を自ら切り開く力をつける為、一生懸命に学びなさいという教え。仏教でも他の宗教でもそうですが、怠惰を非常に嫌いますので、学びに精進しなさいという教え。生きる為の知識や経験を積み精神力をつけなさいという事です。
そして大人になったら、家族を守り、仕事を通じてまっとうに、世の為人の為、社会に健全にコミットしなさいという教えです。

それらをきちんと終えて、年老いて、人生の最終章に入る頃から、人生を振り返る際に、宇宙哲学（本来の意味でのスピリチュアル）を学ぶ領域にやっと自分が入れるのです。

1.あなたはあなたのままでいい。
若い時は、そんなはずはないのです。
10代、20代〜。あなたは、たゆまぬ努力で着実に肉体的にも精神的にも豊かに成長する。とても大事な時期なのです。このフレーズを勘違いして使う時期では決してないのです。

60代、70代以降、遠くない死を実感する頃。
一生懸命に働いて、家族を養い育てあげ、自分なりに力を尽くして社会にコミットしてきた。肉体はどんどん衰え続けていく未来が待ち受ける中。精一杯に頑張った人ほど。真面目さゆえに、自分の過去と対峙し、くよくよとつらく向き合うものです。誰しも欠点のない人生なんてありません。皆が皆、悩み苦しみもある人生を送ってきているのです。そんな際に、「あなたはあなたのままでいい」という真理の言葉が生きてくるのです。人生に折り合いをつける必要な言葉なのです。年老いて、死を実感する。そんな時のとても大切な言葉です。

2.今この瞬間だけが存在する。これもスピリチュアルの人が大好きフレーズですね。要約すると過去は幻想で、未来も妄想です。あるのは今この瞬間だけです。

これも60代以降の方々へのメッセージです。
人生に於ける真理の言葉です。

しかし、今からの人生が長い若い子達へのメッセージとしては誤用です。間違わないでください。過去を振り返り、適切に反省し、未来をきちんと見据える事によって、今この瞬間、現在に成すべき事がくっきりと鮮明に思い浮かび見えるものなのですから。

過去や未来の存在の認識は必要です。
例えば、あなたの人格形成における価値観。そのあなたの価値観とは、その人の過去の経験から形成されるゆえに、自分の過去は謙虚に受け止め、糧にして未来に生かす事が大事になります。あなたのした事、やった事、その過去は幻想ではありません。

もう一つの例として。あなたの使命感。あなたの使命感とは、自分の成長のゆくえを想像し、現在進行形の継続性の中に、未来の自分として見出されるものです。その成すべき自分の姿が使命感です。そうありたい自分の未来像を思い浮かべるのはとても大切な事です。未来は決して妄想ではありません。未来は来るべくしてくる創造の姿です。

3.ワンネス、梵我一如。
これも若いうちから自分の中心概念において生活が成り立ちますか？？？
神＝宇宙＝自分は真理です。悟りの上の悟りです。悟りにも段階がありますが、その悟りに達したら、その状態が続くのが悟りです。その悟りが下がる、冷めるようなことはあり得ません。もし下がるような事があれば、それは悟っていなかった証拠です。このことから、若いうちは、魔境への第一歩になりかねません。悟りをひらいてないのに開いたというのは、もっとも重い罪です。増上慢にならないようにご注意くださいね。